最近の教室

2025年08月03日 21:08

最近の加藤日砂創作教室、ちょっと変わってきています   
〜エッセイ風に。書いてみました。
 
「最近、日砂先生の教室ってどんな感じなんですか?」
そんなご質問をいただくことが増えてきました。
 
実は最近、ちょっと変わったスタイルでレッスンをしています。というのも、妻・加藤日砂の「躁」の波が強めに現れておりまして、それが講座の内容にもいい意味で影響しているんです。
 
病気自体が悪化したというわけではありません。とはいえ、彼女は若年性パーキンソン病と双極性障害を抱えていて、長年、自身の手先の微細な変化や制作への影響を肌で感じながら創作を続けています。
調子が悪いときは、「手がうまく動かない」と落ち込みそうになることもあるのですが……不思議なことに、生徒さんたちの作品が仕上がりはじめると、まるでスイッチが入ったかのようにガラッとテンションが上がるんです(笑)。
 
「あっ、それすごい!見せて見せて!」と、ギュイーンと気持ちが跳ね上がり、そのまま即席レクチャーが始まることもしばしば。そんな彼女の姿に、僕自身が驚かされることも少なくありません。
 
最近は、ホームページには載せていない、InstagramなどSNSでだけお知らせする“ゲリラ的企画レッスン”が多くなっています。
日砂のなかに生まれてくるアイディアや研究課題が、そのままレッスンになっていくこともしばしば。
彼女にとっても、それは治療の一環であり、何より楽しみなんですね。
そして、そんな「病と創作」が融合したレッスンに参加してくださるみなさんも、何かしらの刺激を受け取ってくれているように感じています。
 
たとえば……
「アリスの○○をテーマにした作品」とか、
「甲羅を背負った亀さん(※もちろん創作)」とか、
想像のはるか上をいくテーマもちらほら(笑)。
 
正直、僕も「これは教室でやる内容なんだろうか……」と戸惑うこともありますが、同時に、日砂の頭の中にある“物語の種”を一緒に育てていけるような時間に、密かな誇りも感じています。
 
——どうだい、ちょっと変わってるけど、世界一かもしれないテディベア教室でしょう?
 
 
 
 
 
 
 

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